施設長からのご挨拶
筑波愛児園は児童福祉法41条に定められた公的な社会的養育機関である児童養護施設です。入所している児童はさまざまな事情で家族と暮らせなくなってしまった子どもたちです。この子どもたちに何よりも「安全で安心できる場」、明るくのびのびと生活できる環境（衣・食・住）を提供します。そして入所するまでの過酷な状況で傷ついてしまった心と体を無条件に受け止めます。その上で時間をかけながら、以下のことを支援します。
- 生まれてきてよかったと実感できるようになること
- 強い人も弱い人も助け合いながら生きていくという「共存」するという考え方（価値観）で、生きていけるようになること
支援にあたっては何よりも子どもの「心とからだ」に寄り添って「共感する」ことと「受け止めること」を基本的心構えにして一人ひとりの子どもの思いと願いを大切にしています。
筑波愛児園の養育理念
- 個人の意志の尊重
- 個別の対応の中で個々のニーズを受け止め、集団生活の良さを生かしながらその充足に努めます。
- プライバシーを尊重し、児童が権利と責任について正しく学び、意見を表明していくことを大切にします。また、各児童の自己決定については判断のための十分な情報提供を行います。
- 発達の援助
- 個々の発達課題に対して適切な援助を行い、豊かな人格形成を目指します。
- 将来の社会的自立に向け、必要な生活上の知識や技術を習得できるよう援助します。
- 子どもの豊かな成長のために、物心両面にわたる環境の整備に努めます。
- 地域住民と協調し、地域行事に積極的に参加するなど地域社会との交流を深め、子どもの社会生活の基礎を培います。
- 養護の継続と自立支援
- 日々の生活が子どもにとって安定的で一貫した養護となるように取り組みます。
- 子どもへの養護と自立支援の質の向上のため、専門性を高めます。
- 家庭、地域並びに児童相談所などと連携し、家庭復帰を支援します。
- 退所後においても、新たな環境に適応できるよう、継続した支援を行っていきます。
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