2013新たな年を迎えて
明けましておめでとうございます。
昨年は多くの支援者、関係者の皆様に物心両面にわたり、多くの支援をいただき大変ありがとうございました。
お陰様で 子どもたち職員共々元気に新しい年を迎えることが出来ました。心から感謝申し上げます。
この年末・年始は4割を超える子どもたちが保護者や親戚・フレンドホーム宅へ帰省し、1割が保護者との面会しましたが、保護者との関係が付かずに園で正月を迎えた子どもたちも5割を超えました。この数年は保護者と関わることが出来ない子ども達がますます増える傾向にあります。
年末年始は、家庭の団欒や家族の映像の話題が映像で流れることも多く、帰省できない子どもは強く心が揺さぶられることになります。このような子どもたちにできるだけ、心穏やかに過ごしてもらえるよう「特別外出」を企画し、一人ひとりの心情に寄り添い、どうにもならない気持ちを受け止めながら新しい年に願いを込め、希望が見いだせるようにと心を砕いた支援が展開されました。このような積み重ねが、否定的自己感情を肯定的な自尊感情に移行させ、「生まれてきてよかった・生きているのが嬉しい」と思える自己肯定感を醸成させることになります。この支援こそ児童養護施設の専門性であります。
新しい年もまた、こどもたちの願いや思いが寄り多く叶えられるよう、職員一同努めて参ります。
地域の皆様、ご支援下さる関係者の皆様、今年もどうぞよろしくお願い致します。
平成25年 元旦
筑波愛児園長 山口公一