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筑波愛児園 卒園式

更新日:2016年04月27日

平成28年3月12日(土)、筑波愛児園卒園式を執り行いました。

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今年度は二人の卒園生が無事高校を卒業しました。

一人は専門学校への進学、一人は社会へと巣立つこととなりました。

胸を張り堂々と答辞を述べるその姿に、職員一同涙が止まりませんでした。

筑波愛児園での思い出を胸に、これから訪れる素敵な出会いを大切にしながら、

たくさんの幸せが訪れることを切に願うばかりです0003-bd090

 

 

 

0002-c99a3職員祝辞

S.Hさん、卒園おめでとうございます。

2歳に入所してから今日まで色々なことがありましたね。Hさんは暇さえあれば卒業アルバムやキャンプの写真を眺めるのが大好きな子だから、昔のことがつい最近のように思えることと思います。私と初めて会ったのはHさんが4歳の時でした。眉間にしわを寄せ、『ピーマン嫌い』とすねていましたね。覚えてますか?今では生でも食べられるほどの大好きなピーマン。昔は大嫌いだったんですよ。幼稚園に行っても眉間のしわは取れず、笑顔もほとんど見られませんでした。だから時々見せてくれる笑顔がかわいくて仕方ありませんでした。『ぶろう』『インチンジョンズ』『ペロペロチーノ』『ばんろうたろう』など数々の面白単語を生み出してくれたのもHさんでした。

中学生になったとき、他の子とのトラブルで何度も大暴れしたの覚えてますか?私はあざだらけ血だらけになりながらHさんと戦ったこと覚えています。体は大人、頭は子ども、いつまでも3歳なの!と自分でも冗談で言っていましたが・・・Hさん。この15年間でたくさん成長できたと思っています。小中学校では友人関係で何度も悩んでいたHさんも特にこの高校3年間は笑顔で元気に登校することが出来ました。つくば特別支援学校に入学を決めて本当に良かったと思っていますが、一番は一生懸命頑張ったHさんをたくさん褒めてあげたいです。本当によく頑張って素敵なお姉さんに成長してくれました。

今は私にとってHさんが癒しになっていること知っていますか?ほんとにわたしが太陽に来てから泣いたり笑ったり癒されたり様々なことを経験させてくれました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。たくさんの思い出ありがとう。

これから1人の生活が始まります。自由はたくさん増えますが責任はもっともっと増えます。悩むことももっともっと多くなります。でもHさんの周りにはたくさんの応援者がいます。1人で不安なことはそのままにせず、きちんと相談し、解決していってくださいね。万博記念公園のカスミ、私の通っている乗馬クラブのすぐ近くなので、馬の臭いをぷんぷんさせながら買い物に行きHさんに会いに行きます。突然行くので覚悟しておいてください。

最初のお給料をもらったら一緒に買い物に行く約束を覚えていてくださいね。もっと溜まったら東京ディズニーシーでインチンジョンズ乗りましょう。楽しみにしています。

最後に

Hさん。13年間本当にありがとう。Hさんに出会えて本当に良かった。

これからも応援しています。

職員代表 S.M

 

0002-c99a3卒園生答辞

今日はこのような式を開いていただきありがとうございます。

私は、二歳からこの愛児園に来て、まだ、おしゃべりが出来ない私でした。

昔の愛児園は大きい子がいて、とても怖く感じましたが、今は平和だなぁ~

っと思います。でも私は、今より昔のほうが好きでした。なぜなら、一番上だと

誰にも甘えられないし、甘えたら甘えたで「お前は一番上なんだからしっかりしろよ!」

って言われるし、ホント、一番上はやだなぁ~って思いました。

でも、ずっと小さいままでもダメですね。小さいままだったら、高校の友達に会えません

し、好きなサッカーやバスケもできない。それは嫌です。やっぱり今がいいです。

ここに来てから、十六年経ちますが、まぁ~、いろいろありました。沢山笑ったり、泣いたり、怒ったり怒ったり怒ったりして一生忘れられない、十六年間でした。

太陽棟の職員の皆さんには、沢山感謝したいです。ここまで、私のわがままや私の事を信じてくれて、本当にありがとうございます。皆さんが、私の事を信じてくれたからここまで成長しました。ありがとうございました。

 

もう一人感謝したい人がいます。お母さん、私を産んでくれてありがとうございます。

お母さんには、沢山ご迷惑をかけてしまいました。本当は、お母さんの事が大好きなのに、小、中学校時代はやんちゃな私 お母さんの事を傷つけてしまったり「お前の事 親だと思ってねーから」っと言ってしまい申し訳ございませんでした。反省しております。でも本当に私、お母さんの子でとても嬉しいです。

改めて、もう一度言います。私を産んでくれてありがとうございます。これからもずっと長生きしてください。

最後に四月から私は、社会人になりますが、社会人になる私をどうか温かな目で見守ってください。十六年間本当にありがとうございました。

皆さん、これからも平和な日々を過ごしてください。

平成28年3月12日 S.H


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